夜中の手のしびれ、それ手根管症候群かも?作業療法士が原因と対策を解説

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夜中に手のしびれで目が覚めたこと、ありませんか?

朝起きたら指がこわばって、スマホを持つのもつらい、、、。

そんな症状が続くと、「血行が悪いのかな?」と思いがちですが、実はそれ、”手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)”のサインかもしれません。

手をよく使う人、家事・パソコン作業・ものづくりが好きな人に多く見られ、放っておくと物がつまみにくくなることもあります。

作業療法士として多くの患者さんをみてきましたが、「早く気づければ、手術をせずに改善できた」という方も少なくありません。

手根管とは?わかりやすい図で解説

手首のあたりには、指を動かすための腱(けん)や感覚を伝える正中神経(せいちゅうしんけい)が集まって通る細いトンネルがあります。それが手根管です。

横手根靱帯がトンネルの屋根、手根骨が床になります。

このトンネルの中で、炎症やむくみなどにより正中神経が圧迫させると、

しびれや痛みが出てくる、、、、それが手根管症候群です。

手根管症候群の原因と起こりやすい人

手根管が狭くなる原因はいくつかあります。

・手の使いすぎ(家事、裁縫、パソコン作業など)

・更年期や妊娠・出産によるホルモンバランスの変化

・糖尿病や甲状腺疾患などの代謝異常

・手首の骨折後の変形、ガングリオンによる圧迫

特に40〜60代の女性に多く、女性ホルモンの低下で腱鞘が腫れやすくなることが背景にあります。最近ではスマホやパソコンの長時間使用でも発症するケースが増えています。

◉症状の特徴とチェックポイント

しびれは主に親指、人差し指、中指、薬指の親指側に出ます(小指はしびれません)。

夜中や朝方にしびれが強くなるのが特徴で、手を振ると少し楽になることもあります。(フリックサインと呼ばれます)。

症状が進行すると、

・親指の付け根(母指球)がやせてくる

・ボタンがとめにくい

・ペットボトルのフタが開けづらい

といった、細かい動作の不器用さが出てきます。

診断に使われる検査

整形外科では次のようなテストを行います。

Tinel徴候:手首をトントンと叩くと、指にしびれが走る

Phalenテスト:手首を曲げて1分ほど保つとしびれが出る

神経伝導速度検査:神経の伝わりやすさを測定

これらを組み合わせて診断が行われます。

◉手根管症候群のリハビリと自宅でできる対策

軽度〜中等度の症状なら、リハビリや日常の工夫で改善するケースも多いです。

1.手首を安静に保つ

夜間に”手首をまっすぐに保つ装具(ナイトスプリント)”をつけると、横手根靱帯の圧迫が減り、神経への負担が和らぎます。

2.腱・神経グライディング運動

手根管の中の腱や神経が滑らかに動くようにする運動です。指を軽く曲げ伸ばす動きを痛みのない範囲で行うのがポイントです。

💡作業療法士のアドバイス

「強く伸ばそう」とすると逆に炎症が悪化することがあります。”気持ちいい範囲で動かす”ことがなにより大切です。

3.炎症のコントロール

手を酷使した日は、手首のあたりを軽くアインシングするのも効果的です。温めるのは炎症が落ち着いてからがベストです。

◉手術になる場合と回復の流れ

夜も眠れないほどの痛みがある、母指球が痩せてきた、、、

そんなときは手根管開放術が検討されます。

横手根靱帯を切開して正中神経を解放する手術で、局所麻酔で行われ、翌日から指を動かせることもあります。

術後は腫れを抑えながら、リハビリで神経と腱の滑走を促し、可動域を回復させていきます。

◉セルフチェック:あなたの手は大丈夫?

以下の項目を確認してみましょう👇

・手首を1分間曲げていると、指先がしびれてくる

・夜中や朝方にしびれで目が覚める

・小指以外の指がしびれている

・親指の付け根が細くなってきた気がする

・ペットボトルのフタが開けづらい

1つでも当てはまる場合は、早めに整形外科・手外科に相談するのがおすすめです。

◉さいごに

手根管症候群は「よくある手のしびれ」ですが、放っておくと感覚や力の回復が遅れることがあります。早めの発見・対処がいちばんの治療です。

また、手の症状や疾患、リハビリで知りたいことがありましたら、気軽に相談してください。コメントお待ちしております。

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