皆さん、こんにちは
今日は高齢者の4大骨折と呼ばれる「橈骨遠位端骨折」について説明していきます。
まず、高齢者の4大骨折とは「上腕骨近位端骨折」「橈骨遠位端骨折」「大腿骨頚部骨折」「脊椎圧迫骨折」と高齢者に多い転倒による骨折4選です。
その中でも、最も受傷年齢が若いといわれいているのが橈骨遠位端骨折です。

前腕には二つ骨があり、橈骨・尺骨という骨があります。その中の親指側の骨の遠位側(手指側)の骨折を橈骨遠位端骨折と呼びます。

骨粗鬆症などで骨が脆くなっている高齢者が転倒した際や、若年者でも交通事故や労働災害など強い衝撃を受けた際には骨折することがあります。
骨折した際にはフォーク状変形と言い、手首の骨が折れてフォークのように変形していることが特徴です。またボキッと折れた音が聞こえたり、受傷直後から手首が腫れたり、強い痛みを感じるので、自分で気づいた際にはすぐに病院へいくことが大切です。
病院では保存療法もしくは手術療法が行われます。
保存療法とはギプスなどで固定して長期間安静にして骨癒合(骨が治ること)を待つ治療と手術にてプレートなどを入れて固定を行う治療が行われます。
それぞれのメリット、デメリットについて、
保存療法では外科的な処置、つまりはメスを使わないので傷がつかずに治すことができるためメスによる痛みがありませんが、ギプスによる固定期間があるため、長期間手が使えないことや長い固定期間での手の硬さができてしまうことがあります。

手術療法では固定力の強いプレートを入れることで、術後すぐに手指や手首を動かすことができ、早くからリハビリを行うことができることで使いやすさや社会復帰が可能となります。しかし、外科的な侵襲、つまりはメスで皮膚を切ったりなど傷をつけることにはなるため、人によっては強い痛みが出たり、少しの指の動かしにくさが出てきます。また、高齢者では入れたプレートを抜くことがない場合がありますが、骨がくっつくけば抜く手術をもう一度しないといけません。
しかし、骨折の仕方によっては手術をしなければならない場合もありますので、一概には言えないため、しっかりお医者さんの話を聞くことが大切です。
リハビリでは手指・肘・肩の固さが起きてこないように予防としてのストレッチやエクササイズをおこないます、また手首に対しては痛みに応じて無理のない範囲内で動かしていき、日常生活で骨折した手を使えるようにしていくリハビリを行なっていきます。
特に前回のブログで紹介した手指の運動「シックスパックエクササイズ」は手術後やギプス固定中でも非常に重要な運動であるため、よく行うことが大切です。
骨の治る時期としては2〜3ヶ月で骨がくっつき、手をついてもよい許可が出ることが多いです。それまでは折れた手に負担のかかる動作は避け、軽い負荷程度で過ごしましょう。
4大骨折の一つであるため、折れやすいところの骨折ですが、適切な対応と治療、リハビリを行うことで骨折前と同様の生活ができる方が多いため、早期からの治療をできるように少しでも知識を得ていただければ幸いです。
手は小さな機能障害が残るだけでも生活の質に大きな影響を残すことがありますので、できるだけ早い治療というものが大切となっていきます。少しでもそのような方が増えないように少しずつでも情報を発信していきたいと思っていますので、皆様よろしくお願いいたします。


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